白菜
〜飽食時代のヘルシー野菜の傑作〜
ハクサイはダイコン、豆腐とともに、養正の三宝として精進料理に欠かせない野菜です。12月ごろがちょうど旬で、霜に当たると、繊維質が柔らかくなり、風味もまして、甘みもグンと増えます。
ハクサイにはビタミンCやカルシウム、鉄分、カロチンなど多く、中国では体を暖める料理として利用されています。日本でも、冬の鍋物にはつきものです。とくに、豚肉を使った「ハクサイ鍋」は、風邪の引きはじめに効果があるため、全国的によく用いられています。
油を使って料理すると、一段と風味がひき立ちますが、生のままサラダにしてもみずみずしさの中に甘さがあって、おいしくいただけます。冬のビタミンCの補給源としてもってこいの野菜です。
ハクサイは、肥満防止に役立つ冬の「美容野菜」です。カロリーは100g当たり12カロリーしかありません。煮ると芯まで柔らかくなり、胃の弱い人にもピッタリです。また、繊維質も豊富で、便秘がちの人にもこの機会に是非食したい一品です。取り過ぎた塩分を体外に排出するカリュウというミネラルもたくさん含まれています。
冬の風邪防止に、塩分取り過ぎに、ハクサイでこの冬、いきいきと乗り切ってください。
出雲フードコーディネート協会 会員 佐方 あき歩
鰤 −ブリ−
〜学習能力向上の理想食〜
ブリはアジ科の魚です。アジと同じくドコサヘキサエン酸やエイコサペンタエン酸が豊富に含まれています。記憶力や集中力など学習能力を向上させる成分と言われているドコサヘキサエン酸が極めて多く、ブリ100g中に1,785mgも含まれています。
同成分は、ボケの予防効果でも注目されています。体の老化を防ぐ作用も高く、高齢化社会を楽しく乗り切る切り札とも言われています。もちろん、脳血栓や心筋梗塞などの予防に力を発揮するのがエイコサペンタエン酸です。それにタウリンやカリウム、ビタミンE等も豊富に含み、動脈硬化や高血圧、視力低下の予防や改善にも効果があります。
天然のブリはうまいぞ!と言われ12月の旬の魚の王様角です。刺身、照り焼き、煮付け、どのような料理にも向いています。特に寒ブリの頭や目玉のところ、あるいは腹の部分、通称「はらも」は通人の絶賛するところです。
縁起のいい出世魚です。東京地方ではワカシ、イナダ、ワラサ、ブリと出世します。大阪地方ではツバス、ハマチ、メジロ、ブリと出世します。 12月のブリはたんぱく質、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンD、ビタミンE、鉄、亜鉛、DHAの9つの成分が豊富です。健康に必要なものがバランス良くあります。健康、出世を願う方にも12月はブリです。
出雲フードコーディネート協会
会員 脇 稔明