サツマイモ
〜健康長寿の傑作〜
日本の女性の平均寿命は83才で世界一です。この長寿を支える一つに、「イモ」と「豆」があります。農業国の日本は、女性にとって大変重労働の時代がありました。その農繁期のあいまの一時(休憩)に焼きイモを食べたものです。「ビタミンの宝庫」と言われるサツマイモを食べることによって重労働を乗り切ったのです。
一方、まめは、言葉合わせから「まめにくらす」ことを祈って何かにつけて豆を食べる習慣ができたのです。素晴らしい習慣です。サツマイモが健康長寿に役立つ理由の一つに「豊富な繊維質」が上げられます。その含有量は、イモ類の中でもトップクラスです。食べ過ぎるとガスが出たりしますが、通じもよくしてくれます。コレステロールも取り除いてくれます。免疫力の少ない人が、サツマイモを食べて繊維質と腸内細菌とが手を結び、善玉のビフィズス菌を増やせば、排便も体の免疫力も高まります。
さらに若返りビタミンEが多く含まれていて好印象作りに役立ちます。人気タレント作りをする方の中にサツマイモを9月の旬にと心掛け、成果を上げている方もいます。
サツマイモの美味しさと効果を旬の9月には是非楽しんでみたいものです。
出雲フードコーディネート協会 会員 佐方 あき歩
秋刀魚 −サンマ−
〜健康・健脳の理想食〜
9月は何と言っても残暑で消耗した体力を回復させることが急務です。自然界は体力回復にサンマを恵んでくれます。江戸時代はサンマを「三馬」の字を当てて使ったほど、馬力回復になり、大衆に喜ばれた人気のある魚です。
油ののったサンマを一匹平らげると、三馬力ぐらい、パワーがつくと表現したものです。もちろん三馬力はオーバーですが、サンマは「泳ぐ栄養素」言ってもいいぐらい内容が豊富です。特に旬になると、脂肪分が26%にも急増します。タンパク質やビタミン類と一緒になって、スタミナ回復やアップに効果を発揮します。
風邪をひきやすい方には、サンマのビタミンAが風邪予防に役立ちます、この時期に風邪をひかない体力をつくりたいものです。
体力以外に記憶力や脳の老化防止にも注目されているドコサヘキサエン酸(DHA)もたくさん含まれています。お子さんの勉強に高齢者のぼけ防止に旬のサンマは食卓に是非乗せたい一品です。またサンマには、ビタミンDが多いから、カルシウムの利用効率を高める働きもあります。大根おろしを山ほど添えて、内臓からほおばった。ほろっとくる苦味がある。これこそ季節の恵みの味です。
残暑の体力回復と情報化時代の記憶力アップ、高齢化時代の脳の老化防止にサンマで乗り切りましょう。
出雲フードコーディネート協会
会員 脇 稔明