エダマメ
〜記憶力をよくする傑作〜
夏バテ予防の薬が「トマト」なら、酷暑から健康を守る、栄養成分をことごとく含んでいるのが「エダマメ」です。日本列島の夏は、熱帯夜があるように暑く、湿度も高くなるから、夏バテに苦しむ人が多いのも当然です。
そんな時、猛暑から健康を守り、受験生には記憶力をよくし、就職戦線には好印象を与える「エダマメ」は、私たちが幸せになれる特権を与えてくれる強い味方です。エダマメは、、ビタミンCやビタミンA、カロチンをたっぷり含んでいます。これらの成分は、野菜に多いのものです。
したがって「エダマメ」を食べると言うことは「野菜」を食べていることになります。スタミナの回復に欠かせないのがビタミンB1です。これがエダマメにたっぷり含まれていて、受験勉強の疲れ、飲み疲れ、暑さ疲れにまで効く、ちゃんとした科学的な根拠もあります。エダマメのビタミンB1は、脳の疲れを取り除き、記憶力や集中力を高めます。コリン成分が血液中のコリン濃度を高め、記憶力が高まることも分かってきました。後は食べるだけです。
夕食時や間食、おやつとして食べれば効果倍増です。エダマメの美味しさと効果を旬の8月にぜひ楽しんでみたいものです。
出雲フードコーディネート協会 会員 佐方 あき歩
鰯 −イワシ−
〜健康・健脳の理想食〜
ことわざに「イワシは海の人参」と言うのがあります。人参とは薬用人参のことをさしています。健康に役立つ成分がいかに多く豊富に含まれているのかを表現したものです。
イワシには、タンパク質から脂肪、カルシウム、鉄分、ビタミンA、B1、B2、それにDと、きわめて多彩な成分がたくさん含まれています。まさに「海の人参」の表現がピッタリです。
イワシの成分で注目されているのが、記憶力をよくして、脳の若さを保つドコサヘキサエン酸(DHA)という必須脂肪酸を含んでいるということです。
平安時代の女流作家として有名な紫式部はイワシを好んで食べたと伝えられています。「源氏物語」という大長編を書き上げたエネルギーは「健脳食(ブレインフード)だったかも分かりません。
所変われば魚も変わる! といいます。 浮魚には「イワシ、サバ、カツオ、マグロ」があります。ウルメイワシは日本海側、カタクチイワシは中部日本海域、マイワシは瀬戸内海です。
ことわざに「身土不二」というのがあります。地域で命の循環がある。寒い地域は、体を温める魚がとれる。暖かいところの魚は身体を冷やす効果もある。というものです。
イワシの産地表示をしっかり確かめつつ「漁色文化博士」になりましょう。健康は、先ず健康な脳をつくることから始めましょう。
出雲フードコーディネート協会
会員 脇 稔明