トマト
〜夏バテ予防の傑作〜
夏バテ予防の薬「トマトが赤くなると医者は青くなる」とか、「トマトのある家には胃病なし」といわれるトマトの旬は7月です。暑い日が続くと、どうしても食欲がダウンしてしまいます。そんな時、本当においしいトマトの出番がやってまいります。
トマトはハウス栽培の普及によって、1年中出回っていますが、旬は夏です。とくに7月から8月にかけてのものは味も、栄養成分も薬効成分も最高です。真夏の完熟トマトを、冷蔵庫でちょっと冷たくし、それに塩をパラパラふって、かぶりつく。トマトの赤い色が太陽のエネルギーのように感じられます。
薬効は、「A養(エーヨー)いっぱい、B容(ビーヨー)にも役立ち、おいC(シー)くて、からだにE(イー)もの」トマトの栄養のことを見事に表現した言葉です。
トマトの原産地は、南米のペルーです。ナス科の野菜で、コロンブスによってヨーロッパにもたらされました。江戸時代、日本は「赤ナス」と呼んでいました。スペインでは「トマトを食べると精力がつき、性ホルモンの分泌が高まって、愛が生まれる」といいます。
トマトは強精効果だけではなく、「二日酔い」の解消にも効果があります。トマトに含まれる酸味のもとクエン酸や、リンゴ酸が疲労物資を消して、胃をさっぱりさせてくれるからです。
トマトの美味しさと効果を旬の7月に是非楽しんでみたいものです。
出雲フードコーディネート協会 会員 佐方 あき歩
鰻 −ウナギ−
〜ブラック・フードの理想食〜
昔も今も、日本の夏はむし暑く夏バテしやすい。この夏バテを防ぎ、暑さを吹き飛ばし、元気の出る食べ物はなにか?を考え手できた言葉があります。
それが、昔から伝えられてきた「黒い食べ物」です。つまりブラック・フードです。色の黒い食べ物は精が付く。ウナギ、ドジョウ、シジミ、コイ、ナマズ(ゴボウ、黒豆、ヒジキ、黒牛の肉、黒豚の肉)などがあります。「夏負けしたくなかったら黒い食べ物をとれ」といわれてきました。その代表の一つがウナギです。
ウナギは縄文時代の遺跡から骨がたくさん出土しています。今から何千年も前にウナギを食べていたようです。江戸時代元禄8年(1695年)の「本朝食鑑」にも「疲れを除き、腰や膝を暖めて、精力をさかんにし、風邪を治す」とあり、ウナギの効果を絶賛しています。
ウナギには、タンパク質や脂肪に加えて、ビタミンAや疲れを回復させるビタミンB類やミネラルも豊富だから、食欲がないときでも、元気になりますスタミナ強化食としての効き目だけでなく、頭の働きを向上させる成分をたっぷりもった「健脳食(ブレーン・フード)です。ドコサヘキサエン酸(DHA)が記憶力、集中力を高めます。
7月は「ブラック・フード」で快適な夏を過ごしましょう。
出雲フードコーディネート協会
会員 脇 稔明