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健康豆知識


食物繊維

「第六の栄養素 食物繊維」

 

「食物繊維」−タンパク質、脂質、糖質及びビタミン、ミネラルなどの五大栄養素に続く、「第六の栄養素」として、現在、大変重要視されています。
40年前にイギリスの医者が、「アフリカ人に極端に大腸ガンが少ない」ことに着目し、食生活を調べた結果、食物繊維の摂取が多いことが分かりました。その後の研究により、食物繊維がもつ様々な効用が明らかになり、注目されるようになったのです。

食物繊維は、水に溶ける「水溶性食物繊維」と水に溶けない「不溶性食物繊維」とに分けられます。

第六の栄養素 食物繊維

1.不溶性食物繊維  

野菜や穀類、豆類に多く含まれています。
(例:穀類の外皮、豆、ココア、キノコ、酵母、ひじき、海苔等)

■生理作用:
@腸で水分を吸収して、便の量を多く、柔らかくすると共に腸壁を刺激するので
排便がスムーズになり、痔や便秘の改善に役に立つ。
A便が早く排出されるため、大腸が有害物質に晒される時間も短くなり、ガン化へのリスクが
   軽減される。
B積極的に有害物質を吸着して排泄する。
C腸内の善玉菌であるビフィズス菌や乳酸菌を増やす。

2.水溶性食物繊維

植物の細胞の中に貯蔵されたり、植物の分泌物に多く含まれている成分です。 
熟した果物や海藻に多く含まれています。
(例:山芋、わかめ、昆布等のヌルヌルのもと、こんにゃく、ゴマ等)

■生理作用:
@胆汁酸を吸着して排出する→動脈硬化等の予防。
Aナトリウムを排泄する→高血圧の予防。  
B血糖値の急激な上昇を抑える→糖尿病の予防。

1994年の「第5次改定日本人の栄養所要量」に初めて食物繊維の目標摂取量が設定されました。
20〜25g/1日になっていますが、現在日本人は10〜18gしか摂っていません。
特に若い世代ほど摂取量が少なくなっています。だからといって、過剰摂取すると下痢の症状を
引き起こしてしまい、必要なミネラル分まで排出させてしまうので、注意が必要です。